中島敦 生誕110年

中島敦展に行ってきた。

 

中島敦は、私の好きな作家だ。

 

「名人伝」が好きだが、歳を重ねてくると「山月記」に心惹かれる。

 

「山月記」は高校の教科書で読んだと記憶しているが、内容の漢文はわからかくとも、不思議と心に残る作品だった。

 

中島敦の話になると、清水さんは、沙悟浄の話

「悟浄出世」

「悟浄歎異」

を熱く語った。

 

中島敦について、清水さんは、

「まず、日本語の文章、文体が美しいから、安心する」

と言う。

私も同感だ。

 

さらに清水さんは、

「内容もよいのだが、必要以上の言葉を使わず、ビシッと決めてくる職人技の文体が心地よい、またリズムがよい。ただその文体に自分を委ねていると、それだけで脳みそが目覚めてくる感じがする。その快感!」

とまで言う!

 

 

清水さんの若かりし頃、

師匠・今泉正光さんと〈自我〉の行方に話していたとき、あれこれ言う清水さんに今泉さんが一言!

 

「お前があれこれ言ったり悩んだりしてることは、全部、中島敦の沙悟浄の話に書いてある。

あの中の主人公と同じセリフを、お前は自分の悩みとして話している。

そんなことはな、とうの昔に先人は考えついて悩み、解決済だ。

人間の文化をなめんなよ。

もっと本を読め。

勉強するんだ」

 

そう言われて、指定されたのが沙悟浄の話だったそうだ。

 

今泉正光氏

今泉正光氏2

 

注)上記紹介の文庫の中では「弟子」が「でし」という読みになっていますが「ていし」と読むのが正しいようです。

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